樹木

宿縁寺のシダレザクラ

 今日は子供の演奏会を聞きに行った後に、宿縁寺のシダレザクラを見に行ってきました。

根元に傷をつけられてしまってから3年。

枯れてしまってはいけないと心配しながら、地道に樹勢回復作業を行ってきました。

 

 南側の枝は徐々にですが回復傾向にあり、以前に行った時も蕾をたくさんつけてくれていました。

今日は快晴とはいかず薄曇りでしたが、今年も健気に咲いているシダレザクラの古木を見ることができました。

散り始めでしたが花数は昨年より多く、頑張っている古木を見て嬉しくなりました。

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 新たに積まれた石垣の上に移植したシダレザクラと、新たに植えたベニシダレザクラが出迎えてくれます。

開花時期が違うので長い期間楽しめます。

ぜひ現地でご覧ください。

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来年の開花を楽しみにしてくれている方の期待に応えられるように努めます。

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シダレザクラの移植作業

厳冬期らしく、年が明けたら寒い日がきましたね。

暖かい冬に慣れていたので、風がある日はさすがにつらかったですが、大寒の今日は寒さが緩んで暖かかったです。

 

お寺で移植作業を行いました。

お寺の近くの畑に植わっていたシダレザクラで、持ち主の方がお寺に植えてほしいと生前におっしゃっていたそうです。

お寺の石積みが完成してきたので、今回の移植作業となりました。

土が固いと予想はしていましたが、掘り始めてみると石まじりのためスコップで掘れない固さで、根の発生状況もかなり悪く、太い根が少しあるだけで細根はあまり見られませんでした。

細根が少ないので根鉢の状況が悪く、運搬途中に根鉢が崩れてくる感じでした。

なんとか植栽予定地まで運んで植えこみましたが、根鉢が限界で細かい調整はできませんでした。

あとはしっかり管理して活着してくれることを祈るばかりです。

手伝ってくれた仲間に感謝です。

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石積みと大きなシダレザクラは風景になじみますね。

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大晦日

 今年も今日で終わりとなりました。

忙しく仕事ができて充実した一年でした。

ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。

 また色々な人に助けてもらって、自分だけではできなかった事もなんとか終えることができました。

ありがとうございました。

 

 今年一年はとにかく暑くて、いつまでも夏が続いているような気候でした。

秋・冬に剪定をしていて思ったのは、落葉樹などの繊細な木は暑さで傷む傾向で、常緑樹などの比較的強い木は例年以上に伸びていると感じました。本来落葉しているはずのモミジの葉もまだ残っています。

だんだんと温暖化が当たり前になってしまうと、今までの常識が通用しなくなるなと感じました。

 

 年末最後に治療したマツ。

全体が茶色になっていて、遠くから見た時は枯れているのかなと思いましたが、登って確かめてみると全部は枯れていませんでした。

ただ、危機的状況には変わりはありません。

お客様が大切にされているマツが再び青々と茂ってくれることを祈るばかりです。

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治療の喜びと新緑の美しさ

GWに突入しましたね。

愛知県はトヨタ関係の会社に勤めている率が高いので、大型連休の方が多いと思います。

仕事に向かう朝の道路が、普段では考えられないくらい空いていて助かります。

逆に日中は渋滞傾向にあるみたいです。

 

2019年に治療を依頼していただいて始めたヤマボウシが、綺麗な樹形になってきました。

西日がガンガン当たる環境に植栽されているので、夏場で葉が焼けてしまって、秋まで葉が残らない枝が多かったです。

治療を始めて4年~5年経ちましたが、やっとここまで回復してくれました。

お客様の管理の力によるものだと思います。

弱ってきた木を新しいものに交換するのは簡単ですが、せっかく縁があってお客様のところに来た木です。

簡単に取り換えるのではなくて、良くしていく方法を考えていきたいと思います。

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2019年

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2024年

 

作庭させていただいたお庭も木々が元気に育っていて、新緑が綺麗でした。

お客様と木々を眺めていた時、季節の移ろいを自然から感じられる感覚って大切じゃないかなと言う話になりました。

仕事に追われてしまう毎日ですが、忘れてはいけない事だなと感じました。

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刈込の日々とパトロール

先日、工場の剪定を行いました。

カイヅカイブキがかなりの本数植わっていて、ひたすら手刈りの日々でした。

仲間が助けてくれたので、ひたすら刈り込んで3日間で刈込を終わることができました。

トリマー全盛の時代ですが、刈り込みばさみで刈ることにも意味があると思います。

かなり体力を使いましたが、仲間が来てくれなかったらと思うと。。。。。

良い仲間に感謝です。ありがとうございました。

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今日、仕事が少し早く終わったので、木の様子を見にパトロールへ。

お客様に、「木が元気になってきた。」と言っていただくと、疲れが吹き飛びますね。

今後も焦らずじっくり取り組みたいと思います。

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宿縁寺のシダレザクラが満開でした。

今日は久しぶりに家族で外出をしました。

どこも人でいっぱい。春休みですね。

帰りに宿縁寺のシダレザクラを見に行ってきましたが、ここ数日の暑さで満開を通り越して散り始めになっていました。

今年は桜の開花が早いと思っていましたが、ふたを開けてみたら遅くて予想はむずかしいですね。

シダレザクラを眺めていて、この花が何十年後でも見れるようにしなければと強く感じました。

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今年もありがとうございました。

今日は大晦日です。

歳を取ると一年が過ぎるのが早く感じるようになると聞いていましたが、本当ですね。

年々、一年が過ぎるのが早く感じるようになっています。

お客様やお世話になった方々のお陰で、今年も無事に過ごすことができました。

誠にありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

今年最後の仕事は、お寺の松並木にマツクイムシ予防薬剤の樹幹注入作業でした。

マツを守るための選択肢が何個かあり、どの方法が最善か本当に悩みました。

理想と現実があるのは仕方ないことですが、選んだ方法が最善だと信じて進むことにします。

樹幹注入の空き時間に土壌改良も少し行いました。

土は非常に固く締まっており、50cm程度の深さを数か所掘るにも一苦労でした。

筋肉痛とともに過ごす大晦日ですが、マツを守る作業がスタートできた事の喜びが大きいです。

来年も焦らず着実に物事に向き合っていきたいと思います。

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柿の収穫をしました。

父が修行時代からお世話になっているお客様のお宅で、柿の収穫を行いました。

カキノキと言っても、伝承樹齢250年近くで、このお宅の初代が江戸時代に植えたと伝えられているそうです。

冬に樹勢回復作業を行ったのでどうなったか気になっていましたが、葉の量や大きさ、当年枝の伸びも昨年より良くなっていました。

実の大きさも今年は大きいそうで、喜んでくださりました。

宿縁寺シダレザクラ・古木カキノキ樹木治療: 庭杉2代目徒然日記 (cocolog-nifty.com)

冬に樹勢回復作業をした時の様子です。

 

ただ実を収穫すると言っても、下枝まででも3m、一番上までだと10m以上あるので、脚立や梯子、高枝切りばさみを駆使しながら作業しました。

1日かけて段ボール6箱分収穫できました。

もちろんお客様が全部食べるのではなくて、地元を離れた親戚に送るそうです。

毎年柿を楽しみにしているそうで、やっぱり故郷の味が恋しくなるのでしょうね。

私も学生時代や修行時代に関東にいた時の食べ物を、ふと食べたくなる時があります。

良いものを食べていたわけではないのですが、思い出補正があるのでしょうね。

そんな思い出がある事に感謝しないといけないですね。

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夏の終わり

来週からは最高気温が30℃を下回る予報でしたので、ウメの夏対策を外してきました。

7月末に移植した時より葉量がかなり減ってしまいましたが、記録的に暑かった夏を耐えて頑張ってくれたと思います。

あとは来春、元気に新芽が出てくれるのを祈るだけです。

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7月末の移植時です。

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今です。葉量はかなり減ってしまいました。

 

別の現場で春に治療したマキがあるのですが、通路工事でマキの根を切ってから、ほとんど新芽が伸びてくれなかったそうです。

今は以前より新芽が伸びてきているので、今度は軽い剪定はできるかなと思います。

少しずつですが、良くなってくれて嬉しい限りです。

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2年ほど剪定していないそうですが、新芽が伸びていません。

 

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今年は新芽が伸びてきてくれました。

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安正寺のイロハモミジ

 先日、安城市にある『安正寺』さんに、イロハモミジの処置に伺いました。

 このイロハモミジは、山門と本堂の間に位置していています。

参拝者は、山門をくぐって傘のような樹形のこのモミジの下を通って本堂でお参りすることになり、皆さんに親しまれています。

傘のような樹形なので、夏場はウォーキングの方に広がった枝で日陰を提供して、木漏れ日の休憩場としても利用されています。

 また、秋に真っ赤に紅葉すると知られていて、このモミジの種の採取に育苗業者の方が来ていたそうです。

 

 ただ、以前の工事で根を切られてしまった事や長年の踏圧などから、枯枝が目立つようになってきて、傘の様に広げていた枝もだんだんと小さくなってしまったとの事でした。

樹勢の低下に伴い、紅葉も以前ほど赤くならなくなってしまったそうです。

 

お寺の方が大切にし地域の方に愛されているモミジを、少しでも長く残せるように今回処置をしました。

 

 暦だともう秋ですが、日中の日差しは依然として強いので、その対策をしました。

以前の様にモミジの枝葉が茂っている時は、太陽光は葉で遮られて幹や枝に直接には当たりませんが、枝が枯れてくることにより、元気な枝にも直射日光が当たるようになって『日焼け』を起こして枯れてきてしまいます。

この事により、ますます枯枝が増えていって、さらに直射日光が当たりやすくなる悪い連鎖となります。

 また、幹や枝が枯れてくると、葉に養水分が届きにくくなるため、葉も傷みます。

葉が傷むと綺麗に紅葉しにくいので、近年紅葉の色づきが悪いのはこの影響もあると思います。

 

 モミジを上部から見てみると、日光が当たる部分は枯れてしまっています。

これ以上枯れてしまわないように、幹巻をして保護しました。

また、ドライミストを設置して葉焼けを防ぐようにもしました。

 

皆さんに愛されているこのモミジが、少しでも長生きしてくれるのをお祈りいたしております。

ありがとうございました。

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