学問・資格

勉強会

 またまた久しぶりの更新となってしまいました。

 今日は岡崎市主催の市民向け勉強会に樹木医として講師で参加してきました。前回は野外観察会だったし先輩も何人もいたので、私にかかるプレッシャーは少なかったのですが、今回は座学だったので、2時間一人で喋らなくてはいけませんでした。絶対に資料をたくさん作って行かないと時間を持て余すと思い、毎晩パワーポイントと戦ったいたわけです。

 肝心の勉強会ですが、喋りたかったことの半分ぐらいしか話すことができませんでした。せっかく来て頂いた市民の方にわかりやすく説明しようと意気込んではいたのですが。。。。。なかなか頭で思ったことを人に伝えると言うことは難しいですね。

参加してくださった方の心に何か一つでも残るものがあればなぁと思います。次回があれば物事をよりわかりやすく話せるようにならないと。

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実践講座

 先週の金・土と樹木医実践講座を聞きに長野の信州大学農学部まで行ってきました。高速道路が発達しているので、思ったよりは遠くないですね。ただ、3連休中だったのでサービスエリアは早朝から賑わっていましたよ。

 講座の内容はハッキリ言って苦手分野。頭が沸騰しそうでした。それにしても、ずっと座って話を聞くのはかなりツライですね。学生時代を少し思い出しました。

 実践講座には初めて参加したのですが、日本各地の樹木医が集まってくるので、色々な方と仲良くなれて楽しかったです。伊那名物のローメンとソースカツ丼も食べることが出来ましたし。(ローメンは羊の肉を使った焼きそばみたいなものです。味は・・・・・)

 空気はとても美味しかったのですが、想像以上に寒かったんですよね。完全に長野を甘く見ました。行く前から風邪気味だったのですが、現地で完全に悪化。帰りの車ではずっと耳がツーンとしていました。今日になって復調気味なので一安心しています。

 機会があれば今後も参加したいと思った2日間でした。

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今日は次の現場で使う材料の仕入れに行ってきました。順調に欲しいものを買うことが出来て、支払いの順番を待っている時に本棚に並んでいる本を眺めていました。そこで目に止まった本が『樹木根系図説』です。一応聞いてみたところ売り物ではありませんでした。この本については樹木医の先輩に話は伺っていて、樹木の根について大変詳しく書かれている本とのことでした。一度読んでみたいなぁと思っていたのですが、この本の定価は53550円します。しかも絶版で稀少価値大のため、古本であったとしても定価より高くなってしまいます。今度新しく『最新 樹木根系図説』がでるのですが、定価84000円です。どちらにしても絶対買えない値段ですね。

そんなわけで一度読んでみたかった本だったので、事務員さんに「見てもいいですか?」と聞いたところ、OKの返事をもらったので見させて頂きました。内容は樹種別に根のスケッチが書かれており、樹種によってどのように根の張り方が違うのかがわかるようになっています。根系について詳しく知りたいなら最適の本と言えそうな感じでした。カウンターで真剣になって読んでいたら、事務員さんが「椅子に座って読んでもらって結構ですよ。」と言ってくださったので、時間の許す範囲で見させて頂きました。内容は本当に素晴らしい本ですね。ただ前述したように値段が。。。 

いつか専門書をズラッと本棚に並べられるようになりたいものです。

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新年会

 昨日は新年会へ出席するために名古屋へ行ってきました。新年会は夕方からでしたが、朝から夕方まではビッシリ勉強会や講演会が入っていました。ですので新年会に行ったと言うより、講演会に行ったと言った方が正解かもしれません。

講演会の先生は福岡の樹木医さんで、九大の教授だった方です。内容は難しかったですが、興味のある分野についても話をしてくださったので、集中して聞くことができました。その後の新年会では、先輩達の話を色々伺えて面白かったです。新入会員の方の自己紹介を聞いていると、去年の新年会での出来事が思い出されました。大勢の先輩の前で、私が自己紹介をしようとした瞬間に、緊張のあまり予め考えておいた紹介文がすっかり頭から消えてしまい、意味のわからないことを言っていた記憶があります。思っていることを相手にわかりやすく説明するのも樹木医に必要なスキルだと、その時教えて頂きました。この分野はかなりの苦手分野なので、一生の課題となりそうです。

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講演

 午前中は瀬戸で「萩殿の森」の見学会、昼からは森林公園で講演を聞いてきて、かなり盛り沢山の一日でした。講師は技術士の先生で、テーマは「この地域の地形地質と森づくりへの道」です。かなり苦手な分野についての話でしたが、先生がわかりやすく説明してくださったお陰で、かろうじて理解することができました。

そんなこんなで、私の頭はオーバーヒート寸前です。今日は早く寝ることにします。

それにしても森の中のソヨゴの葉はキレイだったなぁ。また課題がひとつ出来ました。

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賽は投げられた。。。。か?

 長かった梅雨がやっと明けました。気がつけば、もうすぐお盆。仕事はだいぶ遅れてしまっています。お詫びいたします。

 女房が結婚前に勤めていた会社の後輩から、郵便が届きました。中身は、亡くなってしまったプロレスラー三沢選手の特集号のスポーツ新聞でした。女房の後輩の方は、女房が会社を辞めてから少し後に、自分の夢であった出版業界に入るために会社を辞めて、出版会社に転職したと聞いていました。てっきり私が三沢選手を好きだったのを知っていて、特集号を送ってくれたのかなと女房と話をしていました。しかし、実際は違いました。入社してから初めて記事を書いて、それが新聞に掲載されたので読んで欲しいと便箋に書いてあったのです。さっそく記事を読ませて頂きました。とても純粋な気持ちで記事が書かれており、書き手の人柄をあらわしているなぁと思いました。

転職してから3年ぐらいなのに、全国紙で記事を書いて掲載されているのに驚いたとともに、夢を実現している姿に胸を打たれました。夢に向かって努力して、結果を出すって凄いですね。

 私はどうかと言いますと、今年の前半はノホホンと過ごしてしまいました。しかし目標も定まったので、今日から心機一転で、時間を有効に使うようにしたいと思います。しかしながら、昔から計画的に物事を実行するってのが苦手なんですよね。。。。。夏休みの宿題は最終日にまとめてやるタイプでした。。。

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ナラ枯れ

 先日書いた「ナラ枯れ」についてまとめたいと思います。

 正式名称は「ブナ科樹木萎凋病」と言います。被害が確認されているのは、愛知県も含めて23府県になります。西尾市のお隣の岡崎市でも被害が見つかりました。

 ナラ枯れは、落葉ナラ類(コナラ、ミズナラなど)や常緑のカシ類(アラカシ、アカガシなど)、シイ類(ツブラジイなど)が、8月ぐらいから葉がしおれ始め、1~2週間で急激に赤褐色になって集団枯死する病気です。遠くから見ると、まるで紅葉しているかのように見えます。この病気の原因として、「カシノナガキクイムシ」と「ナラ菌」が挙げられます。まず、カシノナガキクイムシが健全な上記の樹木の幹に穿入し、集合フェロモンを出して集中的に大量の穿入(マスアタック)が起きます。そしてカシノナガキクイムシは穿入時に菌(ナラ菌も含む)を持ち込んでいて、その菌を栽培して、菌を食べて生活します。このナラ菌が穿入孔内でどんどん繁殖して、水の通り道である導管を破壊することによって、水不足により萎凋枯死してしまいます。そして、枯れた木から翌年の6~8月に、新しく生まれたカシノナガキクイムシが飛び出して行き、また新たな樹木を枯らし始めます。このように「ナラ枯れ」は、カシノナガキクイムシが病原菌を伝播する「ベクター」の役割を果すことによって起こる、樹木の伝染病の流行なのです。「感染→枯死→脱出→感染」のサイクルが出来上がってしまっているので、「マツ材線虫病」と同じですね。

 カシノナガキクイムシの被害にあっている木は、すぐに見分けることが出来ます。葉が真っ赤になって萎凋枯死して、幹に多くの穿孔痕があり、根元には大量のフラス(木屑や虫の排泄物などの混合物)が堆積しています。このような条件で枯れていたら、「ナラ枯れ」とほぼ断定できます。

 防除方法としては、萎凋枯死してしまった樹木を翌春までに処理したり、ナラ菌に効果のある殺菌剤を樹幹注入する方法や、ビニールを幹に巻いて、穿孔・羽化脱出を防ぐ方法があります。また、被害が発生しやすい里山の管理の仕方も考えなければいけません。ナラ枯れは比較的高齢で、大径の樹木が多い広葉樹二次林での発生が多いです。北日本では、里山林はコナラ林やミズナラ林が多く、昔はコナラ林は生活の一部として利用され、薪を取るために15年から30年間隔で地際から上の部分を伐採していました。その切り痕から新たな芽が吹き出てきて、萌芽更新が行われていたのです。しかし現在では薪を利用しないので、伐採をしないため、萌芽更新が行われず、コナラ林が高齢化してきています。一度高齢化してしまうと、萌芽能力が落ちてしまうため、萌芽更新が難しくなってしまいます。

 ナラ枯れを避けるためには、コナラ林を若い林に更新していくのが有効であることは判明しているのですが、上記の理由で萌芽更新が難しいこと、人手や予算の関係など、様々な問題が絡んできてしまいます。しかし、昔から人間が手をかけて維持してきた「里山」は、水土保全などの公益機能を有するのは勿論ですが、「生物多様性」や、「昔からの風景を守る」という景観の意味でも重要なのです。

 昔から守り続けてきたものを、自分達の世代でなくしてしまうのは悲しいですね。「マツ枯れ」もですが、「ナラ枯れ」も多くの人に被害の実態やメカニズムを知ってもらうことが大切です。

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総会

 今日は所属している会の総会が名古屋でありました。午前は総会を行い、昼からは「ナラ枯れ」についての講演を4題聞かせていただきました。どの講演も情報が満載で、私の頭は容量オーバー寸前。その後の懇親会で先輩方の知識や体験談などを伺い、もっと勉強しなくてはと痛感した一日でした。 

 心地いい疲れなので、今日は熟睡できそうです。おやすみなさい。

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1級造園施工管理技士試験合格

1級造園施工管理技士試験に合格することができました。1級造園施工管理技士は国土交通省認定の国家資格です。この試験は学科試験と実地試験にわかれており、学科試験合格者が実地試験を受けることができ、実地試験も合格して晴れて1級造園施工管理技士になることができます。学科試験は合格し実地試験でダメだった場合は、次の年だけは学科試験は免除で実地試験から受けることができます。(カド番)

私はまさしくそれで、去年実地試験で落ちてしまって悔しい思いをしたので、リベンジするぞと気合を入れてがんばりました。それにしても試験を管理している全国研修センターは、もうこれ以上造園施工管理技士の数を増やしたくないんだなぁと試験問題や合格率を見ると思います。平成10年では合格率は学科53.7%、実地90.9%だったのが、平成20年では学科25.2%、実地25.2%まで下がってきました。来年以降はさらに下がるかもしれません。同じ資格なのに、ここまで難易度が変化するものなのかと驚きます。問題にしても、去年の屋上緑化についてはまだ許せるにしても、今年出題された移植の方法についての問題はあまり一般的な施工法ではないので、施工管理の試験で出す問題なのかと疑問が残ります。

何にせよ、リベンジを果たせて合格できてよかったです。1級なので合格証が金色のタイプになると思ったのに、2級と変わらない大きさ・デザインで残念でした。小学校のマラソン大会の入賞(優勝じゃないですよ)のものみたいです・・・・

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造園技術講習

先週に雨で延期になったマツの講習に行ってきました。今日も雨でしたけど。

 会場は鶴舞公園(名古屋)の緑化センターでした。鶴舞公園の近くに、お庭の手入れをさせて頂いているお客様がいらっしゃるので、何度も前を通っているのですが、中に入るのは初めてでした。時間が早く着いたので、ブラブラと緑化センター内を見学していると、ドングリで作ったおもちゃなどが展示してありました。子供と一緒に工作するサークルがあるみたいです。サークルは色々な種類があり、公園が市民同士を繋げる場になっているなぁと感じました。

Dscf16252  講習は名古屋市の市職員対象でしたが、うまく(?)紛れ込んで参加できました。講師の樹木医の方は樹木医歴11年・庭師歴39年の大先輩で、講習内容はマツの剪定についての技術的なことを、樹木医としての理論を加えてわかりやすく説明されてました。職人の世界では、剪定などの技術的なことは「見て盗む」のが大原則であり、体に染み付けることで、キチンと理論的に説明を受けたことがなかったので大変参考になりました。樹木医として技術的な事だけではなく、一般の方にわかりやすく説明する大切さを学んだ一日でした。

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