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タブノキ治療

少し前の話になりますが、お世話になっている造園会社さんからのご依頼で、タブノキの治療を行いました。

お施主さんのお話では、伊勢湾台風の時、この木にしがみついて暴風をしのいで、命が助かった方がいらっしゃったそうです。

木には、ただ見ただけではわからない、様々な方の「想い」が詰まっていますね。

何をするにも「想い」を大切にして取り組んでいかないといけないなと改めて思いました。

 

現状の木の状態を見てみると、幹はかなり腐ってきていましたが、樹勢はそこまで悪くありませんでした。

以前に木が腐った部分をモルタルで塞いだ所が何ヶ所かあり、地上から2.5mくらい上にモルタルが剥がれて中が覗ける穴がありました。

そこから覗くと不定根が発生しているような感じでした。

不定根とは、普通は地面の中にある根が、地中ではない場所から発生している根のことです。

この場合は幹内部の腐っているところを土の代わりにして、根が発生しています。

当初は腐っている部分を削り出して欲しいとの話でしたが、不定根を利用する治療に変更しました。

ただ、幹の一部は腐ってボロボロで倒木の危険があるので、支柱の設置と木の大きさを小さくする矮小化を行い、倒木の危険を減らします。

まずは、充填されているモルタルを除去して内部を確認すると、幹内部に立派な不定根が発生して下の方まで続いていました。

その後は、幹内部のボロボロの部分を取り除き、内部を防菌処理をして、改良土を入れられるように開口部分をシートで覆いました。

上部の開口部は雨水が入るように開けたままにしています。

幹内部に改良土を入れることにより、現状の不定根が太くなってくれるのと、新たな不定根が発生してくれるのを期待しています。

これで今回の治療は完了で様子を見ることになります。

今後、少しでも木の状態が良くなるように努めてまいります。

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