« はずれました。 | トップページ | 石積み完成! »

宿縁寺のシダレサクラ

今日で、宿縁寺のシダレザクラの処置が一段落しました。

夏前に今の段階で思いつくことはやったつもりです。

治療と書かなくて処置と書いたのは、時季が悪くて根に関する事はリスクがあるので行っていないからです。

行ったのは、夏を越して秋が迎えられるようにするための処置です。

 

このシダレザクラは、西尾市浅井の宿縁寺にある推定樹齢300年の老木です。

桜の季節になると、宿縁寺と源空院に花見に行くのが杉浦家の定番でした。

Dsc02513

2015年3月の様子。

 

今年の3月中頃、お寺から「サクラが切られたから見に来てほしい。」と連絡を受けて、見に行きました。

実際に見るまでは、少し傷を付けられた程度かなと思っていましたが、木を見て愕然としました。

サクラの根元の幹を鋸のようなもので2周にわたって切られていたのです。

樹木の知識がある人ならわかると思いますが、余りに悲惨な状況でした。

「こんな事をする人間がいるなんて。。。」と悲しみと怒りを覚えたのと同時に、悪意によって傷つけられてしまったサクラをこのまま枯らしてはいけないと強く思いました。

ここからが今回の処置の始まりでした。

 

連絡を頂いた翌々日から仕事の出張が入っていたため、傷口の処置をすぐに行い、ご住職にその後の対応の仕方とプランを説明させて頂きました。

Dsc_0238-1

処置の様子

 

出張から帰ってきてサクラの様子を見に行きましたが、シダレザクラの花の時季なのに花が一輪も咲いていませんでした。

木の様子を調べている時も、何人もの花見に来た方に、「今年は花がないのは残念。でも、来年楽しみにまた来ます。」とのお言葉を頂きました。

Dsc03783

花が1輪もない様子。

3_20220525200601

その時の新聞記事。

 

 

花の季節が終わって、葉が出てくる時がきて、「果たして葉はどうなるのか?」と心配していましたが、なんとか出てきてくれました。

ただ葉が出てこない枯枝が多く、出てきた葉も小さくて色も悪かったです。

この状態で夏をこせるのかと不安になりましたが、健気に葉を出してくれたことに喜びを感じ、今度はこの葉を夏が終わるまでにいかに残すかを考えるようにしました。

Dsc03786

葉が出てこない枝が多い。

 

細かい処置についてはここでは書きませんが、色々な方に相談して、決断して、実行しています。

もちろん、私の力など大したことはないので、ご住職やお寺の方々、地域の皆様、他業種の方、仲間に助けて頂いております。

 

本来なら無事に夏が越せて、治療が終わってサクラが咲いてから記事にすべきだと思っていましたが、今回投稿したのは、サクラが一生懸命に生きようとしている姿を見て頂くことは、満開のサクラを見てもらうのと同じくらいに感じるものがあるのではないかと思ったからです。

人間でいうと集中治療室に入っている状態です。どうなるかはわかりません。

何か良い方法があるのかを探りながら、見守っていきたいと思います。

Dsc_0524 Dsc_0523

現在の様子。

Dsc_0521

真ん中の小さな緑色の点が、一番上の枝から吹いていた胴ぶき芽。希望の芽。

|

« はずれました。 | トップページ | 石積み完成! »

樹木」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« はずれました。 | トップページ | 石積み完成! »