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天敵

 庭師を職業としている以上、どうしても怪我はつきものとなってしまいます。庭工事をしている時は、大怪我をしやすいので注意が必要ですが、庭木の手入れをしている時も同様です。脚立から落ちないようにするのは当然ですが、その他の要因にも注意を払わないといけません。庭木の手入れで気をつけているのは、「ハチ」、「毛虫」、「ヘビ」などです。ヘビは最近あまり見かけませんが、ハチ、毛虫は常に注意が必要なので、庭師の天敵とも言えます。

 庭木に巣をつくっているのは、「アシナガバチ」が多くて、今の時期だと、巣がけっこう大きくなっているので注意が必要です。生垣など枝葉の密度が高いところや、雨があたりにくいところに巣が多いです。たまに「スズメバチ」の巣も見かけますが、これは命に関わるので、最大限注意を払います。

Nec_0280_2  これはポイズン・リムバーで、修行時代からの愛用品です。ハチに刺されたときに、注射器のような形をした本体で、毒を吸い出します。刺されてすぐに吸引作業をすると、腫れがかなり軽減され、刺された所があまり熱を持たなくなります。

同じような商品で白い箱のものがありますが、私はこちらのが使い勝手が良いと感じました。

庭木によくつく「毛虫」で、体に影響を与えるのは「チャドクガ」と「イラガ」が多いと思います。

G18_02k_2   「チャドクガ」の幼虫。 チョウ目ドクガ科の食葉性昆虫です。幼虫の毒毛に触れると、肌がボコボコに腫れ上がり、かなり痒くなります。痒くて肌をかきむしることによって、毒毛がさらに広がってしまい、さらに広範囲が痒くなる悪循環に陥ります。さらにどうしようもないのが、チャドクガの幼虫が、もう成虫になって木にいなくても、その脱皮した抜け殻にさわっただけで痒くなってしまいます。体質が弱い人だと、チャドクガに食害された木に近づくだけで、風によって飛ばされた毒毛によって、痒みがでるので注意しないといけません。ツバキやサザンカに発生しやすく、これらの葉に食害痕があったら、うかつには近づかないほうがいいかもしれません。

G18_01k  「イラガ」の幼虫。チョウ目イラガ科に属するものの総称です。別名「デンキムシ」とも呼ばれて、刺されると激しい痛みがあります。葉が透けるようになっていたら、イラガがいるかもしれないので要注意。ただ刺されても、いつまでも痛いわけではないので、その点だけはいいかもしれません。

 昨日、サザンカの手入れをしていました。その時、木の周りをアシナガバチがうろうろしていたので、注意しながら作業をしていたら、案の定、拳より一回り小さいぐらいの巣がありました。すぐに殺虫剤で巣を撤去して、手入れを続けていたら、だんだん体が痒くなってくるではありませんか。注意深く木を見ると、チャドクガの抜け殻を発見してしまいました。発見したら最後。体が痒くて痒くてどうしようもありません。暑さで痒みも倍増。上半身ボコボコに毒毛でやられてしまいました。アシナガバチの攻撃をかわしたと思ったら、チャドクガ、おまえが居たかって感じです。詰めが甘いなぁと反省しました。体を冷やして、薬を塗ったお陰で、今日は痒みが収まったのでよかったです。

 本格的な手入れシーズンにまだ突入していないのに、いきなりやられてしまいました。アシナガバチには6月頃にすでに刺されているし。今年は気をつけないといけないって事かなぁ。

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